映像配信朗読とトーク 〜赤江珠緒が読む、吉村昭〜

吉村作品を愛読する赤江珠緒氏による朗読とトーク(57分)です。
吉村昭の書斎を再現した展示室内で収録しました。トークでは、おすすめの吉村作品とその魅力や、赤江氏自身の取材経験を踏まえた災害や防災に対する思いが語られています。

【出演】

赤江珠緒氏(フリーアナウンサー・ラジオパーソナリティ)

【朗読作品】

『三陸海岸大津波』(平成16年 文春文庫)より。
  「梅の蕾」(『遠い幻影』平成12年 文春文庫)より。

【トーク】

・「三陸海岸大津波」と「梅の蕾」を朗読しての感想。
・東日本大震災から10年を経て、災害や防災について思うこと。
・おすすめの吉村作品(「羆嵐」「漂流」)について。
・吉村作品の魅力について。
・視聴者の方へのメッセージ。

【収録場所】

<朗読>
ゆいの森あらかわ2階 吉村昭記念文学館 書斎再現展示
<トーク>
ゆいの森あらかわ1階 ゆいの森ホール

上映会・館内上映村田朋泰
人形アニメーションの世界

生まれ育った荒川区で創作活動を続け、吉村昭の影響を最も受けたと語る村田朋泰氏(アニメーション作家)。東日本大震災と向き合い制作された作品や、NHKプチプチ・アニメ「森のレシオ」など、お子様も楽しめる人形アニメーションを上映します。

上映会

【日時】
10月31日(日)13時30分開場、14時開始
約90分。休憩あり。
【会場】
ゆいの森あらかわ1階 ゆいの森ホール
【定員】
50名。先着順。事前申し込み不要。直接、会場にお越しください。

館内上映のご案内

上映会の作品は、展示会期中のみ、館内で常時ご覧いただけます。
【場所】
ゆいの森あらかわ
・1階エントランス(10月22日〜11月17日)
・3階企画展示室前(10月16日〜10月20日、11月19日〜12月15日)

上映作品

東日本大震災を機に構想された「生と死にまつわる記憶の旅」より

「木ノ花ノ咲クヤ森」(2015年)

「記憶を失くした狼男は過去の痕跡を探しながら、すべて消し去ろうとする二人のハンターから逃走している。翁は、変わらないでほしい願いと、変わってゆく現実を語り継ぐ存在として登場し、忘却の縁(ふち)として静かに舞い続ける。」(TMC公式HPより)

「松が枝を結び」(2017年)

「津波で引き裂かれた双子。スノードームは、現在と過去を結ぶ。現在と過去を行き来しながら、死者は記憶を取り戻していく。月と太陽が重なり、過去と現実がつながる。うさぎ男は、記憶を取り戻した少女を黄泉の世界に導く。」(TMC公式HPより)

「白の路」(2003年)

Mr.Children「HERO」のミュージックビデオにも使用された作品。少年だったころの路をたどる男のストーリー。

「家族デッキ」(2007年)

荒川区にあった理容店をモデルに制作。下町で理容店を営む四人家族の物語。

「陸にあがった人魚のはなし」(2018年)

アメリカの詩人ランダル・ジャレルが描いた児童文庫を人形アニメーションで表現。

NHKプチプチ・アニメ「森のレシオ」 第13話「みつのひみつ」(2021年)

氷の世界に住む少女レシオと、その友だち毛むくじゃらのジャモンが、精霊や不思議な生きものたちから、様々なことを学んでゆく物語。

「春になったら こぐまのユーゴ物語」(2020年~)

2016年5月に生まれたこぐまのユーゴ。2020年5月、コロナウイルスで日常は変わってしまいました。5歳になったユーゴと、パグのヨリちゃん、ユーゴの成長を見守る家族の心温まる日々のお話。

©TMC

「木ノ花ノ咲クヤ森」(2015年)

©TMC

「松が枝を結び」(2017年)



©TMC

「家族デッキ」(2007年)

防災に関する映像のご案内(会期中のみ常時上映)

1. 「ザ・フォーカス わたしたち中学校防災部~荒川区中学生たちの挑戦」(令和2年TBSテレビ放送)

釜石市を訪問した荒川区中学校防災部の中学生たちが、 釡石市立釜石東中学校の生徒と交流し、震災について学ぶと共に、地域の防災のあり方を考える姿を追った番組です。
【場所】
ゆいの森あらかわ
・1階エントランス(10月22日~11月17日)
・2階吉村昭記念文学館エントランス(10月16日~10月20日、11月19日~12月15日)

2. 吉村昭出演「NHK視点・論点 生かされない教訓」(平成7年1月23日放送 NHK)

阪神淡路大震災発生から6日後の放送。関東大震災の教訓を語る映像です。
【場所】
3階企画展示室

展示図録

公式図録では、「三陸海岸大津波」や「関東大震災」に関する取材ノートをはじめ、初公開の旧蔵書などを収録しています。また、吉村昭・津村節子夫妻と親交のある方や、各分野で活躍されている方々、10名の特別寄稿と、荒川区と交流のある釜石市から届いたメッセージも収録しています。

※図録は、令和3年度に友の会にご入会いただいている方へ、会員特典としてお送りいたします。

第1章『三陸海岸大津波』―取材と調査―
 ◎資料 津波に関する取材ノート
 ゆかりの深い田野畑村
第2章『関東大震災』―取材と調査―
 ◎資料 関東大震災に関する取材ノート
第3章 東日本大震災以後、吉村作品再読
 津村節子「三陸の海」―夫の面影と三陸の海―
 子供たちの作文が伝える震災―宮古市田老―
 後世へ受け継ぐ「紺色の衣服」―石巻市と東松島市―
第4章 吉村昭が伝えた防災―創作、メッセージ、未来へ―
 ♦ふるさと荒川区から ―荒川区中学校防災部―
 ♦三陸から届いたメッセージ
 村田朋泰 人形アニメーション「生と死にまつわる記憶の旅」
主な関連作品

[特別寄稿]
○ 吉村司氏(吉村昭・津村節子氏長男)
○ 赤江珠緒(フリーアナウンサー・ラジオパーソナリティ)、
○ 荒谷栄子氏(宮古市教育委員)
○ 大島幹雄氏(ノンフィクション作家、石巻若宮丸漂流民の会事務局長)
○ 佐伯一麦氏(小説家)
○ 将基面誠氏(元岩手県田野畑村村医)
○ 鈴木るりか氏(高校生作家)
○ 村田朋泰氏(アニメーション作家)
○ 森健氏(ジャーナリスト)
○ ヤマザキマリ氏(漫画家・随筆家)
[メッセージ]
○ 菊池のどか氏(株式会社8kurasu防災教育推進担当)

展示図録 表紙

【価格】420円(税込み)
【判型】B5判、48ページ、オールカラー
【販売場所】ゆいの森あらかわ1階総合カウンター
【郵送販売】下記の〈郵送による購入をご希望の方〉をご参照ください。
【販売開始】令和3年10月27日頃

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