- 掲載日2026年1月15日
-

吉村昭の「羆嵐」は、大正4年(1915)に、北海道苫前郡苫前村の三毛別(現:苫前町三渓)六線沢で起きた熊害事件をモデルとして、執筆された作品である。この事件は、「三毛別羆事件」、「苫前羆事件」などど呼ばれ、日本史上最大の熊害と言われている。
今回は、現在熊被害が多発していることから注目されている「羆嵐」を扱った展示を行う。吉村は随筆で、「「羆嵐」で書きたかったのは、土である」と述べている。痩せた土に耕地をひらき、羆が横行する事件の発生地から離れられぬ開拓民と、空襲にさらされ、死の危険に満ちた東京の町から離れられない吉村自身を重ね合わせて執筆した。
展示では、吉村の著作をはじめ、取材ノートや、参考資料、三毛別羆事件をまとめた木村盛武氏と吉村が交わした私信などを取り上げ、その執筆過程を紹介する。
会期
令和8年1月16日(金曜)から3月18日(水曜)まで
【休館日】2月6日(金曜)、2月19日(木曜)
開館時間
9時から20時30分まで
会場
吉村昭記念文学館2階著作閲覧コーナー
入館料
無料