自筆原稿「遠い日の戦争」

会期

令和3年6月18日(金)から8月18日(水)まで

概要

 昭和20年(1945) 8月15日、福岡西部軍司令部・防空情報主任の清原琢也は、天皇の玉音放送を聞いた直後にB29爆撃機の米兵搭乗員を処刑します。その後、戦犯として逃亡生活を続けるなかで軍人としての信念は揺らぎ、アメリカ軍に対する怒りも薄れ、逃亡者としての強い不安が加速していきます。
 吉村はB29の空襲体験を基に、戦後搭乗員の処刑を執行した2名に話を聞き、小説を書き上げました。この作品において「戦争というものの奇怪さ」について追及しています。昭和54年にはドラマ化されています。