企画展チラシ(PDF)

概要

 昭和28年(1953)に津村節子と結婚した吉村昭(1927~2006)は、同人雑誌へ作品を発表しながら、会社で働き、小説家として身を立てることを目指していました。いくつかの同人雑誌への参加を繰り返す中で、「文学者」に惹かれ、東中野のレストラン「モナミ」で開催されていた月例会に参加し、入会を決めます。津村とともに執筆に励み、丹羽文雄、石川利光、小田仁二郎、瀬戸内寂聴をはじめ多くの小説家と出会いました。
 「文学者」60号には初めて吉村の短編「青い骨」が掲載され、復刊後には、発表した「鉄橋」「透明標本」が芥川賞候補になり、計4度の候補になりました。昭和37年(1962)からは編集委員としても雑誌を支えました。
 本展では、吉村昭にとって同人雑誌「文学者」とはどのような存在であったかを掘り下げていきます。また「文学者」で出会った小説家の中から、特に吉村・津村の恩師とも言える丹羽、当館「友の会」の発起人であり、「文学者」休刊の際、ともに同人雑誌「Z」へ参加した瀬戸内寂聴について、ゆかりの資料を通してご紹介します。
 また、企画展に連動したイベントとして朗読会、ワークショップを行います。

期間

8月9日(土)~10月3日(金)
※ただし、8月21日(木)、9月5日(金)、9月18日(木)は休館。

時間

午前9時~午後8時30分

会場

ゆいの森あらかわ3階企画展示室

関連イベント

1 朗読会 神尾晋一郎が読む「私の文学漂流」「少女架刑」※申し込みは終了しました。

期日

9月28日(日)

時間

14時~15時30分(開場13時30分)

会場

ゆいの森あらかわ1階ゆいの森ホール

定員

120人

参加費

無料

2 ワークショップ 文学館✕学びラウンジコラボ企画 インクと紙と万年筆のひみつ~吉村昭が愛した道具を科学で探ろう~ ※申し込みは終了しました。

みなさんは万年筆の仕組みを知っていますか?
吉村昭が愛用していた「万年筆」について学びながら、色々な“伝える道具や技術”について、体験してみよう。インクや紙にどんなひみつがあるのか、実際に見て、考えてみよう。

日時

8月30日(土)14時30分~15時30分

会場

ゆいの森あらかわ2階ワークショップルーム

参加費

無料

定員

20名

対象学年

小学3年生から6年生

問合せ

ゆいの森あらかわ吉村昭記念文学館
TEL(3891)4352
FAX(3802)4350