概要
「解体新書」は、ドイツ人医師クルムスの医学書『ターヘル・アナトミア』を主な底本として日本語に翻訳された西洋医学の解剖書である。明和8年(1771)、小塚原の刑場にて行われた罪人の解剖を見学した前野良沢と杉田玄白は意気投合し、艱難辛苦の末、安永3年(1774)にこの書を刊行した。
吉村昭は小説「冬の鷹」で前野良沢に光を当てながら「解体新書」成立までの過程を克明に描いた。「解体新書」が発行されてから250年の節目となる本年、吉村作品を通して前野良沢・杉田玄白両者の人物像を浮き彫りにしながら、「解体新書」のもたらした歴史的意義について考えます。
その他展示では、両者ゆかりの寺院や史跡などについて写真パネルにて紹介し、各パンフレット等を配布します。
※8月16日(金曜)から、「解体新書」の場面替えを行います。
貴重な書物の原本を展示しております。ぜひこの機会に文学館へお越しになり、ご覧ください。
会期
令和6年6月21日(金曜)から令和6年9月18日(水曜)まで
【休館日】第3木曜、9月6日(金曜)
開館時間
9時から20時30分
会場
吉村昭記念文学館 2階常設展示室 著作閲覧コーナー
入館料
無料