会期

令和4年6月17日(金)から8月17日(水)まで

概要

 「死顔」は、吉村が死の直前まで推敲を重ねた遺作です。次兄の死を主軸に、肉親の死や自らの結核闘病、戦中戦後の生活など実体験を反映した作品で、吉村の死生観が凝縮されています。
 ゲラは、吉村の死後、妻で作家の津村節子が校正を行いました。津村は『死顔』(平成18年、新潮社)の「遺作について―後書きに代えて」で、「「死顔」のゲラ校正は、私がかれのためにしてやれる最後の仕事となった」と記しています。

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