• 掲載日2024年1月19日
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概要

  吉村昭が初めて芥川賞候補に選ばれたのは、ひとりのボクサーの死をめぐる「鉄橋」という作品でした。これは、愛読していたアメリカの作家ヘミングウェイが描いた、落ちぶれたボクサーの登場する「拳闘家」に触発されて執筆されました。吉村は愛読したヘミングウェイをきっかけにボクシングに関心を持ち、雑誌に出ている名勝負はほとんど見ていると自負するほど、ボクシングに熱を入れるようになります。吉村は「鉄橋」のほかにも、「孤独な噴水」「十点鐘」といったボクサーが登場する作品を描いており、いずれも吉村が生まれた荒川区が舞台となっています。
 荒川区はボクシングにゆかりのある地でもあり、日本で初めてプロボクシングの世界チャンピオンとなった白井義男(大正12年 ~平成15年)が生まれた場所でもあります。白井は、GHQ勤務のアルビン・R・カーン博士に見出されボクサーとしての頭角を現し、昭和27(1952)年5月19日、世界フライ級タイトルマッチでアメリカのダド・マリノを破り、日本人として初の世界チャンピオンの座を勝ち取りました。
 この度の展示では、「鉄橋」などボクサーを描いた小説や、吉村のボクシングとの関わりに関する資料を展示します。また、日刊スポーツ、共同通信社の協力により、白井義男ゆかりの品も併せて紹介します。

会期

令和6年1月19日(金曜)から令和6年4月17日(水曜)まで

【休館日】第3木曜、2月2日(金曜)

開館時間

9時から20時30分

会場

吉村昭記念文学館2階 エントランス・常設展示室著作閲覧コーナー

入館料

無料