令和4年1月21日[金]
3月21日[月・祝]
ゆいの森あらかわ 3階 企画展示室

【開館時間】 9:30~20:30
【休館日】 2月17日(木)〜19日(土)AM、25日(金)、26日(土)AM、27日(日)、28日(月)、3月17日(木)
【入館料】 無料
※新型コロナウイルス感染症拡大状況により、開催日時等を変更する可能性があります。

INTRODUCTION

 吉村昭が世を去ってから15年の令和3年(2021)を機に、吉村の執筆姿勢や人となりを紹介する展覧会を開催します。
 約55年にわたる創作活動において大切にしていたことや習慣・日課、「唯一の楽しみ」だった酒を味わうこと、旅先で出会ったうまいもの、こだわりのつまった書斎……など、「好き」をキーワードにその素顔に迫ります。
 展示の最後のコーナーでは、何よりも書くことが好きだった吉村が、病と闘いながら執筆や推敲を重ねた最晩年の作品を中心に取り上げます。
 吉村のいろいろな「好き」を通して、ご自身にとっての「私の好きな……」を見つめなおしていただければ幸いです。

展示解説EXHIBITION

行きつけの店で 津村節子氏寄託資料

第1章
日々を愉しみ、旅に遊ぶ

愛酒家だった吉村昭。会社員時代を経て執筆業に生活が移ってからも、気分転換や誘眠剤がわりに毎晩酒を楽しみました。過去には、雑誌「酒」が企画した文壇の酒豪ランキングで、東の横綱をはったこともありました。小説の取材旅行で…

書斎にて 写真提供 読売新聞社

第2章
小説作法

吉村はたとえ小説であっても「歴史的事実、史実というものを動かしてはいけない」という執筆姿勢をもち、関係者への取材や、資料調査、現場調査を徹底しました。そして、「自分の目と足で調べないと本当のところはわからないんです…

津村節子氏蔵

第3章
病と向き合う ― 最後の一年

14歳で肺結核にかかった吉村は、病状悪化により21歳のとき、肋骨5本を切除する胸郭成形術を受けました。「大きなハサミみたいなものでバシッとやるんだけど、そのたびに、体が反り返るんです。肋骨と一緒に神経も切ってしま…

吉村昭の紹介PROFILE

吉村昭Akira Yoshimura

昭和2年(1927)~平成18年(2006)
東京府北豊島郡日暮里町大字谷中本(現荒川区東日暮里六丁目)生まれ。空襲で家が焼失するまでの18年間を荒川区で過ごす。学習院大学在学中に執筆活動を開始。昭和41年に「星への旅」で太宰治賞受賞。同年、「戦艦武蔵」を発表しベストセラーとなる。「死とはなにか、生とはなにか」を主題に、人間の本質を探究し、数多くの短篇と長篇を執筆した。妻は作家の津村節子。

[謝辞]
本展覧会の開催に際し、格別なご協力を賜りました関係者各位ならびに関係機関に深く感謝申し上げます。
※掲載した資料の著作権については極力調査を行いましたが、お気づきの点がございましたら、ご連絡ください。

ACCESS

〒116-0002 東京都荒川区荒川二丁目50番1号(ゆいの森あらかわ内)
TEL 03-3891-4349 Fax 03-3802-4350
https://www.yoshimurabungakukan.city.arakawa.tokyo.jp

都電荒川線(東京さくらトラム)荒川二丁目(ゆいの森あらかわ前)下車徒歩1分
東京メトロ千代田線・京成線町屋駅下車徒歩8分
コミュニティバス〈さくら〉ゆいの森あらかわ下車(土日祝のみ)